今回は、マルチサイトにした WordPress を普通の WordPress に戻す方法を紹介します。
マルチサイトを無効化する
投稿データ
マルチサイトのファイルアップロード先は特殊だがメインサイトのアップロード先は通常の WordPress サイトと同じで変更されていないため投稿データの操作を行う必要はありません。
設定ファイルを元に戻す
マルチサイトを有効化するに辺り以下のような記述を行ったはずです。まずはこちらの記述を削除することで、マルチサイトを無効化することができるはずです。この時点でマルチサイトへアクセスすると、本サイトと同じコンテンツが表示されます。
1 2 3 4 5 6 7 8 | define( 'WP_ALLOW_MULTISITE', true ); define( 'MULTISITE', true ); define( 'SUBDOMAIN_INSTALL', true ); $base = '/'; define( 'DOMAIN_CURRENT_SITE', 'weble.org' ); define( 'PATH_CURRENT_SITE', '/' ); define( 'SITE_ID_CURRENT_SITE', 1 ); define( 'BLOG_ID_CURRENT_SITE', 1 ); |
.htaccess を編集する
.htaccess のマルチサイトのファイル用に以前入れた記述を削除します。もう必要ないので、こちらを削除しても問題はありません。
1 | RewriteRule ^files/(.+) wp-includes/ms-files.php?file=$1 [L] |
MySQL のテーブルを削除する
次に MySQL のテーブルを整理します。以下が現在の MySQL のテーブルです。太文字が元の WordPress のテーブルです。おそらくマルチサイトを無効化している状態では太文字以外のテーブルは触らないはずなので、こちらのディレクトリを削除します。ちなみにプラグインによってはテーブルを作成するものがありますので、それに合わせてください。
- wp_2_commentmeta
- wp_2_comments
- wp_2_links
- wp_2_options
- wp_2_postmeta
- wp_2_posts
- wp_2_terms
- wp_2_term_relationships
- wp_2_term_taxonomy
- wp_blogs
- wp_blog_versions
- wp_commentmeta
- wp_comments
- wp_links
- wp_options
- wp_postmeta
- wp_posts
- wp_registration_log
- wp_signups
- wp_site
- wp_sitemeta
- wp_terms
- wp_term_relationships
- wp_term_taxonomy
- wp_usermeta
- wp_users
マルチサイト用のデータを削除する
マルチサイトのデータは /wp-content/blogs.dir に入っています。こちらを削除します。
おわりに
これで作業は完了です。これで元の WordPress のデータになります。元々 WordPress のオリジナルデータは wp-content に入っていますので、こちら以外を綺麗にすることを考えれば良いです、ファイル面では。ネックなのがデータベースですね、どんどんテーブルが作成されることがあるので、使ってないテーブルは削除すると良さそうです。あと wp-options テーブルの中にもいろいろ溜まりそうですが、ここは仕方ないですね。
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